VTrue
会誌『VTrue』
早稲田V研では、会誌『VTrue』(ブイトゥルー)を発行しています。
会員はだれでも自由に寄稿することができます。
発行頻度 年2回(8月、12月)
頒布場所 コミックマーケット
内容 VTuberに関する論考、エッセイ、イラストなど
バックナンバー
バックナンバーは、国立国会図書館にてご覧いただけます。
各号の概要・目次については、以下のページからご確認いただけます。
VTrue Vol.1 2023年8月発行 C102にて頒布
VTrue Vol.2 2023年12月発行 C103にて頒布
VTrue Vol.3 2024年8月発行 C104にて頒布
VTrue Vol.4 2024年12月発行 C105にて頒布
VTrue刊行宣言
VTuberの時代が到来している。
かつて「オタク」文化と言われたサブカルチャーの一カテゴリーは急速に伸展し、今や一億総オタク時代とも言える時代が到来している。そしてまた、オタクの中でも当初は周縁部を形成するに過ぎなかったVTuberというジャンルも、オタク領域の拡大を上回る速度で膨張してきた。今日、地上波というメインカルチャーの場においてもVTuberの姿を眺めることができる。コラボ企画や商品は街中にあふれ、我々はVTuberのいる街に生きている。
VTuberがこれだけの市民権を得た背景には、バーチャルな存在でありさえすればよいという定義の曖昧さによって、アニメ、アイドル、声優、ゲーム、配信者といった既存のサブカルチャーの領域を取り込むことが出来たということが挙げられるだろう。そして、過不足無い線引きが出来ないほどに多様化したVTuberたちは、今やサブカルチャーのサブカテゴリにとどまらない、一つの大きな文化となりつつある。
我々は、その時代を論じ、愛で、推し、分析し、描き、記録する。VTrueは、やがて来るVTuberが当たり前にすべての人々の生活に溶け込む時代に向けて、新しいVTuberの在り方を考え、そしてこのような時代があったのだと、現在のVTuberの在り方を記録する。
いつか誰かに再び読まれることを願って、デジタルな存在であり、アカウント削除と共に消え去るVTuberが存在した証を紙に記す。
2023年8月12日
一億総アバター時代前夜に
副幹事長